日本へ帰国した人の事例から学ぶ

 

アメリカに長年住まれた方がリタイアをされたり、リタイアが近づくと、日本に帰国されるケースが見受けられます。その理由としてお聞きすることは

 

●年齢とともにアメリカでは医療や介護の費用負担が大きい。

●車を運転しなければ生活し辛いことが不安。

●母国でリタイア後の生活を楽しんでみたい。

 

などが挙げられます。

 

日本からアメリカへ移住することは、人生の大きな転換だったと思いますが、アメリカから日本へ完全帰国することも一大転機です。

ここでは、アメリカから日本へ帰国される際に、住まいに関係することの注意点についてまとめていきたいと思います。

 

まずアメリカに20年以上住んで帰国された方の事例をご紹介いたします。

 

■Aさん(60代)の日本帰国ストーリー 

 

Aさんは60代の女性で、ご主人と小さかった娘さんとともにアメリカへ移住されました。

 

娘さんは自立してロサンゼルスでお仕事をされ、ご夫婦はセミリタイアされていましたが、ご主人が60代半ばという若さでお亡くなりになられました。

 

ご主人が亡くなられたことで、アメリカでこのまま生活していくことに不安を感じたAさんは、日本に帰国することを決意。持ち家を売却し、それを日本での当面の資金にしようと準備を始められました。

 

横浜出身でご姉妹が関東におられたため、まずは東京か横浜のどこかで賃貸住宅を探そうと、日本に一時帰国をして不動産会社を訪ねました。

 

そこで直面したことは、日本での収入がないと家を貸してもらいにくいということでした。アメリカでも、賃貸住宅を借りる際には、収入の証明やクレジットヒストリー、預貯金の証明などの提出が必要で、大家さんはそれで借り手の返済能力を図ります。

 

日本も同様で、収入がない、年金生活、そして残念ながら中高年の1人暮らしは、何かあると困るというとらえ方をされるケースが多いようです。

 

もう1つ貸してもらいにくい理由はペット。Aさんはアメリカで犬を飼っていて連れて帰るつもりでしたが、ペットを飼っていい賃貸住宅が日本では少ないことがわかったのです。

 

家探しの間に知り合った工務店の方に、借りるのが難しければ、購入するほうがスムーズですよと勧められ、その人に協力してもらって中古住宅を探し始めました。

 

アメリカに戻ってからインターネットで探していったところ、横浜市中区で小さな一戸建てを発見。工務店の方にどの程度リモデルが必要かを代わりに見に行ってもらい、オファーを出して契約がスタート。最後の契約日までに一時帰国して、物件をチェックしてサインをし、無事購入することができました。

 

 

いかがでしょうか?Aさんの事例から、色々と考えておくことが見えるかと思います。

 

 日本へ帰国して家を探す際の注意点をまとめてみました。

 

 

1. 日本で収入がない人、高齢者は賃貸住宅を借りにくい

 

日本で収入がない場合は、アメリカに預貯金があったり年金があったとしても借りにくいのが現状です。その場合は、親族の方に連帯保証人になってもらったり、賃貸保証協会などに依頼して保証人にはってもらう方法を取る必要があります。

 

全国賃貸保証業協会

http://jpg.or.jp/

 

SUUMOジャーナル ― 家賃保証会社についての関連記事

http://suumo.jp/journal/2015/10/15/99003/

 

 

2. 日本では住宅ローンを借りられない

 

住宅ローンは、アメリカでも日本でも、その国で収入があることや仕事についていることなどが条件になります。ですので、アメリカからリタイアして日本に帰国する場合などは、基本的には住宅ローンは借りられないため、現金で購入する必要があります。

 

 

3. 契約終了前に不動産会社の人と対面する必要がある

 

日本の宅地建物取引業法では、宅地建物取引士が契約内容を売主、買主に直接会って説明をする、という規則があります。ですので、契約終了前に必ず日本に行く必要があります。(将来的にはスカイプなどの利用を認めるか検討されているようです)

 

 

4. 中古購入の際は、買主も手数料を支払う必要がある

 

アメリカでは売主が仲介手数料を全額支払いますので買主の負担はありません。

日本では、中古住宅を購入する際に買主も仲介手数料を支払う必要がありますので、その分の経費負担があります(物件価格の3%+6万円)。また書類はサインではなく直筆+押印で行われるので、区役所で登録した実印を準備する必要があります。

 

 

5. 犬を連れて帰る際は6か月前から準備が必要

 

日本の動物検疫所が定めているルールでは、犬や猫を海外から日本へ連れて帰る際には、マイクロチップによる個体識別、複数回の狂犬病予防注射、狂犬病抗体検査などを準備する必要があります。これにはおよそ6か月必要になりますので、ペットを連れて帰国を考える方は、ご準備と帰国日のタイミングを充分調べていただくことが必要です。

 

動物検疫所のウェブサイト

http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-other.html

 

日本へ帰国する際に家を探される際には、以上のようなことを念頭に置いてご準備していただければと思います。

 

 

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